白とろろと黒とろろ!?
北陸物語案内人の若井です。
みなさんは、とろろ昆布に「白」と「黒」があることをご存知でしょうか?
とろろ昆布は酢漬けした昆布を重ねて固め、その側面を削り出してつくります。よく、「おぼろ昆布」と混同されることがありますが、おぼろは昆布の表面を削るもので、同じ昆布からつくられますが、食感や風味は全く違います。
とろろ昆布には白と黒があることをご存知の方はかなりの昆布ツウとお見受けします。
白は昆布の中心部分を削ったもので、表皮部分も残して削ったものが黒。一般的にとろろ昆布というと、白をさすことがほとんどで、全国的には黒は珍しいそうですが、富山県では黒もポピュラーです。

2つの違いは見た目だけでなく、風味や食感も違い、富山名物のとろろ昆布を巻いたおにぎりには「絶対黒が合う!」という人も多いようです。好みの問題でしょうが、私自身も黒の方がおにぎりには合うと思います。
とろろ昆布を巻いたおにぎりは有名になってきましたが、さらに白と黒があることを知る人は、まだ少ないかも。
黒とろろ昆布は北陸のスーパーなどでも買えますので、気になった方は、ぜひご自宅でお試しください。
ちなみにおぼろ昆布は、実はその大半が福井県敦賀市でつくられており、北陸の昆布文化の多彩さを改めて感じます。
(写真提供:とやま観光推進機構)
2025.08.12