夏の魚津を代表する「じゃんとこい魚津まつり」
北陸物語案内人の若井です。
毎年8月第1金土日に、富山県魚津市で開催される「じゃんとこい魚津まつり」。
3日間にわたり、郷土民謡の“せり込み蝶六”の踊り街流しや音楽ステージ、キャンドルロードなどさまざまなイベントが開催されます。
なかでも人気と言える、約2,000発の海上花火大会と「たてもん祭り」を見物してきました。

海上花火大会は、しんきろうロード沿いからは、目の前で打ち上がる迫力満点の花火が見られます。
今回、私は少し離れた諏訪神社前の海岸から見物しました。なぜここを選んだかというと、「たてもん」と花火が一緒に見られるからです。
「たてもん」とは花火の後に始まる「たてもん祭り」で曳きまわされるもので、高さ約16m、総重量は約5トンもあり、約90個もの提灯を下げ、台座は車輪ではなくそり型になっていて、これを80人ほどで威勢よく曳きまわします。大漁と航海安全を願い、約300年の歴史があります。

諏訪神社境内で、たてもんを猛スピードでまわす回転奉納がはじまると、見物客のボルテージも最高潮に。
北陸は他所ではあまり見かけない、美しくて豪快なお祭りの宝庫だと思っておりますが、「たてもん祭り」もその代表の一つですね。

2016年には山・鉾・屋台行事33件の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されています。
2025.08.04