【北陸のさくら特集2】地元フォトライターが選ぶツウ好みの桜絶景スポット10選
北陸物語案内人の若井です。
北陸を「桜の名所」として、より多くのみなさんに知っていただく企画の第2回は、北陸の桜をずっと撮影し続けている私が選んだ、ツウ好みの絶景スポット10選です。
・神子の桜(福井県若狭町)

若狭湾の常神半島にあり、もともとは土地の境の目印に植えられたヤマザクラが自然に広がって、斜面を彩るようになったもの。針葉樹の濃い緑と芽吹き始めた木々の浅黄色と混ざり合ってパッチワークのような風景がとても印象的です。
・水月湖畔(福井県若狭町)

三方五湖の中で一番大きい水月湖。湖底には7万年以上もの歳月の堆積物が年輪のように積み重なる「年縞」があり、奇跡の湖とも。湖畔に沿って桜並木があり、桜の花と湖水とのコントラストが美しいです。
・西山公園(福井県鯖江市)

西山公園といえば、初夏のツツジと動物園のレッサーパンダが有名。しかし、約1,000本という桜の木があり、桜の時期も見事。なかでもすり鉢状になったお祭り広場の立体的に桜の木が広がる様子は圧巻です。
・旧大聖寺川(石川県加賀市)

大聖寺の旧大聖寺川。堤防沿いに約100本の桜があり、ゆったりと流れる川面に桜並木が映り、とっても風流です。河畔には国の重要文化財の長流亭もあります。すぐ近くの熊坂川の約200本の桜並木もきれいなので、あわせてどうぞ!
・十ニヶ滝(石川県小松市)

落差はそれほどありませんが、12本に分かれた滝があり、春は雪解けで増水するため迫力が増します。滝の周りに桜の木が何本も植わり、満開となると桜の花が額縁のようになって滝を彩ります。5月には滝の上を鯉のぼりが泳ぎます。
・石川県林業試験場樹木公園(石川県白山市)

北陸随一の種類の桜が見られる公園で、その種類は150とも。3月中〜下旬にはキンキマメザクラやカワヅザクラなどが咲き始め、4月に入るとソメイヨシノとヤマザクラ、4月下旬にはケンロクエンキクザクラやギョイコウなど珍しい桜の花を見ることができ、桜マニアにはたまりません。
・小丸山公園(石川県七尾市)

加賀藩祖の前田利家により築かれた小丸山城。一国一城令に従い廃城となり、大正時代に公園として整備。小高い丘にあり、七尾湾や七尾の町を一望できる。ソメイヨシノをはじめ、八重桜やしだれ桜など、約250本の桜があり、春は花見客で賑わいます(能登半島地震の影響で立入禁止エリアあり/写真は震災後の様子)。
・岩崎ノ鼻灯台(富山県高岡市)

白亜の灯台の周りに桜がたくさん植えられ、晴れた日には富山湾や立山連峰を一望できるという、写真映えする要素がたくさん集まったスポット。別名、「桜の灯台」とも呼ばれ、2017年には「恋する灯台プロジェクト」にも認定されています。
・城ヶ山公園(富山県富山市)

坂の町・八尾の町並みの南東に盛り上がった城ヶ山一帯が公園となっています。春には、山全体がサクラに包まれ、古い町並みを眼下に、立山連峰、富山平野、富山湾を見渡すことができます。
・婦中ふるさと自然公園(富山県富山市)

200本のソメイヨシノが植えられた「桜の丘」の隣にある各願寺の境内では、平安時代の優雅な世界を再現する「ふちゅう曲水の宴」が開かれます(2025年は4月6日)。タイミングと天候に恵まれれば、満開のさくらと立山連峰も。
※ここで紹介した桜は福井市、金沢市、富山市のそれぞれ市街地の桜と同時期、もしくは数日遅れて見頃を迎えます。