「新栄商店街」で体験する福井食文化のノスタルジック旅
新栄商店街に足を踏み入れると、まるで絵本の世界に入り込んだような気分になります。
この通りは、暗闇の中に店内から漏れる光が交互に入り混じり、幻想的な雰囲気を演出しています。
通りを歩いていると、冷たい冬の空気が僕の感覚を刺激し、今夜の出会いへの期待値が上がりました。出会う地元の人々は皆温かく、フレンドリーで、そんな彼らとは英語と日本語を織り交ぜながら、笑いと純粋な好奇心ですぐに会話に花が咲きました。
通りの地面はコンクリートとレンガが混ざっていて、その不揃いな質感がこの地域の歴史を表しているように感じました。
バーのネオンライトはほんわりとした光で通りを照らし、ノスタルジックな色合いを出しています。まるで80年代を散歩しているかのような気分です。
歩くたびに、次の角には何が待っているのか?と、僕の好奇心がくすぐられました。
新栄商店街での夜は、僕の心を刺激し活気と美味しい驚きでいっぱいの体験でした。

■北陸の最高な味を「お食事処 飛騨」で体験
まず僕が選んだのは「お食事処 飛騨」。
ここは北陸の最高の食材と酒を取り扱う店です。
最初に注文したブリかまは、黄金色のパリッと焼かれた表面の中に繊細でホロっとした身が隠れている素晴らしい一品。
その次は定番人気の酒の肴、地元産の板わさと新鮮な刺身に舌鼓を打った後、最後はガス海老、白子の天ぷらを注文。どちらも口の中でとろけるほど柔らかく、豊かな余韻が広がります。
福井の地酒、黒龍酒造の黒龍いっちょらいは食との相性、文句なしです。


■ちょい呑み処ババズでの酒と笑いの夜
今夜の最後は活気ある酒バー「ババズ」。
ここは1,000円で提供している「せんべろ」セットが有名で、ドリンク1杯に自家製イカキムチがついてきます。
「ちょい呑みセット」はドリンク1杯におつまみ5品のバリエーションが嬉しいですね。
僕はシメに蟹グラタンを選びました。
地元のお客さんと観光客が皿を分け合って、気さくな会話で仲良くなることで、この店の雰囲気を刺激的にしていると感じました。
オーナーの「ババズさん」は遊び心たっぷりな人柄で誰もが和み、ますます楽しい雰囲気となりました。


新栄商店街では食べること以上の経験ができます。それはノスタルジーや好奇心、日本の食文化の魅力を通して体験する冒険のようなものだと僕は思います。

Liam Larnach
石川県金沢市在住
オーストラリア NSW州 ニューカッスル出身。
北海道のニセコから妻の地元である金沢に2024年8月に移住。
ニセコではマーケティング、ウェブサイトや外国人向け情報誌への執筆、ニュースレターやブログの制作やフォトグラファーとして働いていた。 金沢でもフォトグラファーとして活動開始。

