「金沢くらしの博物館」で昭和のひな祭りを思い出す

歴史 体験 通年 石川県 金沢及び周辺

北陸物語案内人の若井です。

金沢の風習など、民俗文化を有形、無形を問わず展示している「金沢くらしの博物館」では、「ひな飾り展」を4月13日まで開催しています。江戸末期から昭和まで、最初の頃はお内裏様とおひな様を床間などに飾る平飾りだったのが、時代とともに豪華な段飾りへと変わっていった、そんな変遷を見ることができます。

そういえば昭和40〜50年代には豪華な7段飾りがポピュラーでした。今は住宅環境の変化もあり、昔に戻って平飾りや、あるいは段数の少ないコンパクトなものが主流になっているようです。

ちなみに「金沢くらしの博物館」では常設展示室にもひな人形を展示していて、館内全部で約200点ものひな人形が並んでいるそうです。

常設展示室には「戦前のくらし」と「戦後のくらし」を紹介する部屋もあり、「戦後のくらし」では当時のキッチンや茶の間などを再現しています。また、ガラスケースの中に展示されている玩具や日用品、家電などは、昭和ど真ん中世代には見覚えのあるものばかりで、懐かしすぎて目頭が熱くなりました。

でも、私が訪れた時、来館者は明らかに平成生まれという人も多く、若い人にこういう昔の風習に興味を持ってもらえるのはちょっとうれしいです。

博物館の建物は旧石川県第二中学校本館で、国指定重要文化財。明治時代の洋風木造校舎という建物自体も見ものです。

兼六園小立野口から歩いて6分ほどと訪れやすく、ここは金沢観光の穴場と言えそうです。

金沢くらしの 博物館
https://www.kanazawa-museum.jp/minzoku/index.html

2025.03.03
記事のテーマ
閉じる








季節
閉じる





エリア
閉じる
検索
閉じる








ページトップへ
MENU