砺波では素麺づくりがピーク
北陸物語案内人の若井です。
富山県砺波市では一年でもっとも寒い11~3月に、深夜から素麺作りが行われています。150年ほど前に輪島素麺の製法が伝わり、稲作農家の冬期間の仕事として広まったといわれます。
写真はかじかむ寒さの中で、素麺を山から吹き降ろす寒風にさらして乾燥させている様子です。
油を使わない手延べ素麺はコシが強く歯触りがよいのが特徴。半乾きのまま丸めて和紙に包むことから「丸まげ素麺」とも呼ばれます。昔ながらの味と形を守り、包装紙には生産者の名前を入れるスタイルも昔から変わっていません。
ちなみに、茹でる前には、丸髷状の麺を2つに割ります。割らないととても長い素麺となって、食べるのが大変となります。
(写真提供/砺波市)
2025.01.08