北陸にまた冬がやってきます
北陸物語案内人の若井です。
「北陸」って、「北」がつくことから、冬はとっても寒いと思われているようです。しかし、日本海には温かい対馬海流が流れているため、真冬でもそれほど寒くはなく、金沢市や富山市、福井市など、比較的海に近い市街地では、最低気温が氷点下になることはほとんどありません。実は関東の内陸部(前橋や宇都宮など)よりずっと温かく、最低気温は東京都心と同等か、1~2度低い程度、最高気温も2〜3度くらい低い日が多いですが、いずれにしても大きな違いはありません。
まるで、厳冬期の北海道にでも行くような防寒着を着込んで、北陸にやってきて、暑くて辛そうにしている旅行者をよく見かけます。そうは言っても冷え込む日もありますので、セーターやマフラーなど調整がしやすい服装でいらっしゃるのがいいかなと思います。
また、平野部ではしっかりと雪が積もることも意外と少なく、雪景色を見たくていらした方は、ちょっとがっかりされることも。でも、1シーズンに数回、年によって違いますが、ドカッと雪が積もることもありますので、そんな時に訪れることができたら、ちょっとラッキーかもしれません。住人は大変ですけど。
ちなみに「雪が見たかったのに・・・」と残念がる方には、白山山麓や立山山麓へ足を延ばすことがおすすめ。この辺りは日本でも屈指の豪雪地帯で、以前に比べると少なくなりましたが、積雪が2メートルを超えることもしばしば。意外と知られていませんが、これだけ雪が降るところで普通に人が暮らしているというのは世界では稀なんだそうです。
なお雪道の運転が不安な方は、金沢駅や高岡駅・新高岡駅から路線バスで行きやすい五箇山をおすすめします。
(写真は五箇山の菅沼合掌造り集落)
2024.12.05