兼六園では雪吊りが始まります

北陸物語案内人の若井です。

11月1日にはいよいよ兼六園の雪吊り作業が始まります。

最初に作業に入るのは、兼六園を代表する名木の唐崎松からと決まっていて、高いもので約14mもあるという芯柱に庭師が立ち、枝を吊る荒縄を放射状に投げていく勇姿は、毎年テレビや新聞などで報じらます。

この話題を見聞きすると、石川県民は冬の到来を間近に感じるようになります。日本海側特有の湿気を多く含んだ重たい雪から枝が折れないようにと、兼六園に限らず、公園や自宅の庭木などにも雪吊りを施します。これからの時期は、いろいろなところで雪吊りを見ることができます。
また、雪吊り以外に土壁や石の灯籠などが雪や氷で傷まないよう、「薦(こも)」などワラなどで覆う雪囲いも行われます。

せっかく施した雪吊りや雪囲いが活躍する様子を、旅行でいらしたみなさんに見ていただきたいと思いつつも、でもやっぱりあんまり雪は降って欲しくないなと思うのが北陸に住む者の本音でもあります。

10月から週末を中心に、金沢城・兼六園ライトアップ(金沢城・兼六園四季物語~秋の段~)が行われていますが、雪吊りされた唐崎松のライトアップはひときわ美しく、ぜひたくさんの皆さんに見ていただきたいです。秋のライトアップは12月7日(土)までです。

MENU