今、観光に行ける能登へ【のとじま水族館編】
北陸物語案内人の若井です。
能登島にある「のとじま水族館」は7月に営業の一部を再開しました。地震で建物などへの大きな被害はありませんでしたが、配管やポンプ、ボイラーなどの飼育設備が故障して、1月の1カ月でジンベエザメを含む約90種4000点の生きものが死んでしまいました。
そして、安全に飼育を続けられる状況ではありませんでしたので、イルカやアザラシ、ペンギンなどの大型の生きものたち9種63点は、北陸三県はもとより、遠くは東京や横浜、南紀白浜の水族館や動物園に避難しました。館内では震災から現在までの様子をパネルで紹介しています。
現在は、イルカとアシカ以外は避難先から戻り、元気な姿を見せてくれています。
そして、不在だったジンベエザメも、9月に志賀町沖の定置網にメスの個体が入網し、10月11日から展示が再開しました。ジンベエザメの体長は約4.4メートルもあり、こんな大きな魚が能登の近海を泳いでいることにびっくりするとともに、あらためて能登の里海の豊かさを実感させられます。
のとじま水族館はイルカ・アシカショーが再開されるまで、高校生以上は1000円で入館できます(中学生以下は無料)。
「ジンベエザメ館 青の世界」以外にも、プロジェクションマッピングを駆使した「のと海遊回廊」や、眺めているだけで癒される「クラゲの光アート」など、見どころもたくさん。人気の「イルカたちの楽園」はイルカが避難中なので、少し寂しい感じですが、もうすこしの辛抱ですね。
吹きガラスなどの体験ができる能登島ガラス工房や道の駅のとじま(一部)も再開しています。
能登島島内の道路は一部通行止めのところがあります。迂回が必要ですが、水族館やガラス工房にも行けます。
お出かけの際は、下記の石川みち情報ネットで最新情報をご確認ください。
https://douro.pref.ishikawa.lg.jp
(写真は全て10月2日に、のとじま水族館の許可を得て、筆者が撮影しました)