今、観光に行ける能登へ【能登金剛・巌門編】

北陸物語案内人の若井です。

地震と豪雨と、立て続けに災害に見舞われた能登半島。
能登に観光に出かけることも「復興支援」になると申してきましたが、今は自粛しておこうと思われている方も多いかもしれません。しかし、能登半島は広大で、幸い大雨の大きな被害を免れているところもあり、前へと進み始めています。そういうところの歩みを止めるわけにもいかず、大雨で被災したところへ想いを寄せつつ、観光に訪れてみてはいかがでしょうか。

折々に、豪雨被害後に訪れて撮影した能登の風景とともに、最新情報をレポートしていきますので、今後の能登観光のご参考にしていただければと思います。

今回紹介するのは、能登半島の西側、能登金剛と呼ばれる能登半島屈指の景勝地で、その中でもシンボル的な存在といえる「巌門」と「千畳敷岩」です。能登半島地震で最大震度7を観測した志賀町にあります。

波の侵食でできた広い平らな波食棚が千畳敷岩で、ゴツゴツとした岩の上を歩けば、潮だまりと呼ばれる、海水がたまった池のようなものがそこかしこに。そっと覗けば魚や蟹などの生きもの観察が楽しめます。

千畳敷岩から崖の上の駐車場に戻る途中、下に降りる階段があります。これを進むと巌門の洞穴が目の前に現れます。幅6メートル、高さ15メートル、奥行き60メートルもある洞穴は侵食によってできたもの。地震で内部など一部が剥がれ落ちたそうですが、その姿に大きな変化はありません。左手には高さ27メートルの鷹の巣岩も見えます。
なお、巌門園地に架かる「幸せのがんもん橋」は通行止めでした。

ひと回りして、小一時間ほど。青く澄んだ美しい海と豊かな自然を満喫することができました。

金沢方面からここへの道路は、一部通行止めになっている箇所もありますが、車利用で特に問題なく行くことができます。公共交通機関は、志賀町のコミュニティーバスが走っています。巌門の駐車場にあるトイレも利用できます。

能登には訪れた人の心を癒してくれる、やさしい風景が健在です。ぜひ、安全に無理なく行ける場所に足を運んでいただき、能登への想いを強くしていただければと願っています。

(写真は全て9月26日に筆者が撮影しました)

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