今行ける能登半島 〜コスモアイル羽咋〜
北陸物語案内人の若井です。
マイカーで能登観光に行くことは、今しばらくは自粛したいところ。
でも、能登半島でも「口能登」と呼ばれる半島の付け根に位置する羽咋市あたりは、地震の被害は比較的少なく、再開している観光施設も多いので、来訪しても問題ないエリアと言えるでしょう。
その羽咋市を代表する観光スポットの一つ、コスモアイル羽咋に行ってきました。
ここ、知る人ぞ知るとんでもないミュージアムなんです。屋外にそびえるロケット。本物に似せたダミーのものはよくありますが、これはNASAから入手した本物です。
これだけでもワクワクしちゃいますが、圧巻なのが宇宙科学展示室。室内には宇宙開発の歴史を語る上で欠くことができない、誰もが写真などで見たことがある機体がずらりと並んでいます。
しかも、その多くが本物やバックアップ用に作られた実物だったり、実際のものと同じ部品で作られたものだったりするから、ただただ驚きます。
なかでも、旧ソビエトの「ヴォストーク宇宙カプセル」は、人類初の有人飛行に成功した本物の機体で、宇宙船の表面には、大気圏への再突入の際の熱によって焼けこげた跡も見られます。このカプセルに乗り込んだのがユーリ・ガガーリン。「地球は青かった」などの名言で知られていますね(実際は少し違うニュアンスだったようですが)。
アメリカのスミソニアン博物館に入って然るべきような展示品の数々。私もそうですが、ここに来た多くの人が、「なんで羽咋にこんなスゴいものがあるのだろうか?」と思うことでしょう。「本当にあるの?」って訝しげたくなるかも。
百聞は一見にしかずですので、ぜひ実際に見に来て見てください。人類が歩んできた宇宙ロマンの歴史を本物の機体とともに辿ることができる、とても贅沢な時間を過ごすことができます。
ちなみに、この展示にはスミソニアン博物館から協力も得ているそうです。
また、羽咋に伝わる伝説から始まり、UFOや宇宙人に関する世界中の研究成果も展示していて、こちらも興味津々。
余談ですが、展示室は2階にあり、わざわざエレベーターに乗らなくても、階段で行こうとする私にスタッフの方が、「ぜひエレベーターをご利用ください」とすすめてきました。「では」と乗ってみたら、これもびっくりするような演出。詳細は書きませんので、これもぜひ現地でお確かめください。
コスモアイル羽咋
http://www.hakui.ne.jp/