北陸物語facebook ~城端むぎや祭に行ってきました!~
南砺市城端地区で9月に開催されるむぎや祭。
以前は2日間でしたが、コロナ禍で3年ぶりの開催となった昨年からは1日のみとなり、今年は9月17日に行われました。
むぎやとは、城端から近く、深い交流があった五箇山に伝わる麦屋節という民謡で、越中おわら節、こきりこ節とともに富山県の三大民謡の一つに挙げられます。もともと能登半島の輪島で歌われていた古民謡の「まだら」が五箇山に伝わったと言われています。
城端で盛んになったのは、五箇山の麦屋節保存会が1925年(大正14年)に城端で公演を行ったのがきっかけで、そこで刺激を受け、城端に麦屋節新声会ができました。
1951年(昭和26年)から続くこの祭りは、「じょうはな座」と「城端別院善徳寺」の2会場を中心に、むぎや踊り競演会やむぎや節コンクール全国大会などが行われ、哀調を帯びた旋律とともに、男衆の勇壮な踊りと女衆のたおやかな踊りに目が奪われました。また、古い町並みの中では、随所で「辻踊り」も行われていました。
夜には観光客も一緒に踊れる「総踊り」が行われ、参加者にはむぎや節新歌詞が染め抜かれた手ぬぐいが配られました。
今年の城端むぎや祭は終了しましたが、五箇山麦屋まつりは9月23日に行われます。さらに、9月25日・26日にはこきりこ祭りも開催され、秋の五箇山は民謡祭りが続きます。