北陸物語facebook ~金沢の穴場散歩道~
北陸物語案内人の若井です。
金沢の繁華街・片町の脇を流れる犀川。
ここに架かる犀川大橋は国の登録有形文化財で、来年100歳を迎えます。
この橋から一つ上流にある桜橋まで、犀川沿いの両岸に「犀星のみち」と呼ぶ並木道があります。室生犀星はこの辺りから眺める犀川の風景をこよなく愛し、散策を楽しんでいたことから名付けられました。途中にはあんずの詩を刻んだ文学碑も建てられています。
夕暮れ時、犀川大橋がライトアップされ、「犀星のみち」にも灯りが点る頃、日中の暑さもおさまり、川面を渡る風が心地よく感じられるようになります。
昼間も素敵な散策道ですが、夜の帷が下りた頃が個人的にはおすすめ。室生犀星の小説の世界を彷彿させるような雰囲気が味わえます。一部の街灯にはガス燈が使われていて、そのやさしい灯りが、そんな雰囲気をいっそう際立たせてくれます。
金沢にお泊まりになって片町あたりで夕食をとられる時、ぜひ、その前に散策してみてはいかがでしょうか。