北陸物語facebok ~能登のキリコ祭りをハシゴして見物!~
北陸物語案内人の若井です。
石川県の能登半島ではキリコ祭りが各地で開催されています。
8月5日には、七尾市の「石崎奉燈祭(いっさきほうとうまつり)」と、珠洲市の「宝立七夕キリコまつり(ほうりゅうたなばたきりこまつり)」が同日に開催されると知り、金沢を起点にこの2つの祭りをハシゴしてきました。
石崎奉燈祭は、漁師町らしい活気あふれる祭り。大奉燈は、高さ12〜15メートル、重さは約2トンもあり、それぞれ100人ほどで担ぎます。「サッカサイ、サカサッサイ、イヤサカサー」の掛け声とともに、家々の軒先をかすめるように練り歩き、堂前広場前では勇壮な乱舞競演もあります。乱舞は昼と夜の2回行われるようで、夜の方がより盛り上がるみたいですが、今回は昼の部を見学(と言っても、スケジュールが押していたみたいで夕方でしたが)、その後、宝立七夕キリコまつりの会場の近くの見附島公園へ。
宝立七夕キリコまつりは、高さ約6メートルの子どもキリコと、高さ約14メートル、重さ2トンのキリコ(こちらも約100人で担いでいます)が巡行した後、海岸に勢揃いして、沖合に設置された柱松明を目指して海に入ります。迎えたクライマックスシーンでは、花火が打ち上がる中、海中でキリコが乱舞します。個人的には花火が終わった後、余韻を楽しむかのように、しばらく海中で乱舞するシーンがとても印象的でした。
どちらのキリコも能登では最大級の大きさで、近くで見上げると首が痛くなるほど。このところの猛暑で、特に日中の祭り見物はきつかったですが、キリコを担いでいるみなさんに比べたら何のその。ともに4年ぶりとなる通常開催で、大いに盛り上がり、1日で2つのキリコ祭りを見るという贅沢で、最高の夏を楽しんできました。
キリコ祭りはそれぞれ個性的で、内容も違います。あまり知られていないけど、独特な雰囲気があって一度見たら忘れられない祭りも多いです。祭りのシーズンはまだまだ続きますので、ご都合が合えば、ぜひお出かけになって、その魅力を、体感してみてくださいね。
今後の開催日程などは下記の「能登のキリコ祭り」をご覧ください。
https://notokiriko.ishikawa.jp/kiriko/jp/