北陸物語facebook ~北陸の鉄道図鑑 北陸鉄道~
北陸物語案内人の若井です。
皆さんにぜひ乗って欲しいなと思う、北陸の鉄道を順番に紹介していくシリーズの第8回は北陸鉄道です。
北陸鉄道は、かつては能登半島から白山麓、加賀平野まで、また金沢市内電車など、石川県内にたくさんの路線を持っていました。しかし、1960年代から80年代に徐々に廃止となり、今は野町駅〜鶴来駅を結ぶ石川線と、北鉄金沢駅〜内灘駅を結ぶ浅野川線の2つの路線だけとなりました(浅野川線の内灘駅〜粟ヶ崎海岸駅、石川線の鶴来駅〜白山一の宮駅も廃止となっています)。
浅野川線の終点・内灘駅はかつて粟ヶ崎遊園前駅と称し、戦前には一大レジャー施設がありました。しかし、今はその面影はなく、静かな住宅街が広がっています。街の中心部への出勤や通勤の足として、活躍している浅野川線。その愛称「浅電」はかつての浅野川電気鉄道に由来しています。
石川線の終点だった加賀一の宮駅から先にはかつて金名線という路線が白山下駅まで延びていました(1987年に廃止)。その名前の通り、金沢と名古屋を鉄道でつなぐという壮大な構想から誕生した鉄道でした。現在、その廃線跡はサイクリングコースとして整備されています。
鶴来駅は全国にある白山神社の総本社の白山比咩神社の玄関口です。白山比咩神社は縁結びの神様としても知られ、金沢からの電車とバスの乗車券と和菓子券、辻占券もついた「恋の白山さん」きっぷも発売しています。
2つの路線には、元東急や京王、東京メトロの電車が走っており、思い出の電車に会うため、わざわざ訪れる鉄道ファンも多いそうです。
【北陸鉄道】
石川線/路線距離:13.8km 駅数:17 軌間:1067mm 電化:直流600V浅野川線/路線距離:6.8km 駅数:12 軌間:1067mm 電化:直流1500V
2021.10.06