北陸物語facebook ~北陸の鉄道図鑑 JR七尾線~

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北陸物語案内人の若井です。
皆さんにぜひ乗って欲しいなと思う、北陸の鉄道を順番に紹介していくシリーズの第7回はJR七尾線です。

IRいしかわ鉄道線津幡駅と和倉温泉駅間を結ぶ路線(七尾駅〜和倉温泉駅の普通列車はのと鉄道が運行)。能登半島南部を縦走し、車窓から海は見えませんが、能登半島最高峰の宝達山をはじめ、世界農業遺産に認定された能登の里山風景を楽しむことができます。

宝達駅近くには砂礫の堆積で周辺の平地よりも高くなった川をくぐる、珍しい天井川トンネルが、また、羽咋駅のホームには千里浜名物の砂像が展示されています。冬なら、千路駅周辺では越冬のために飛来した白鳥の群れが見られることもあります。七尾駅近くには老舗が並ぶ一本杉通りや花嫁のれん館、能登の幸が集まる能登食祭市場があり、和倉温泉駅からバスで向かう和倉温泉には、七尾出身の世界的パティシエの辻口博啓美術館や、七尾湾を眺めながらゆったりできる足湯もあります。

七尾線でおすすめしたいのが観光列車「花嫁のれん」です。金沢駅と和倉温泉駅を結び、加賀友禅や輪島塗をはじめ、北陸に伝わるさまざまな伝統工芸をモチーフにしたきらびやかな内外装が目を引きます。2両編成で1号車は半個室が8つ、2号車は開放的な感じでイベントスペースもあります。和倉温泉の名旅館・加賀屋で研修を受けたアテンダントのおもてなしも評判。金沢の金箔をイメージして金色を生かしたデザインが目を引きますが、中でも1号車のエントランス部分は本物の金箔を使っていますので、その高貴な輝きはぜひお見逃しなく。主に金〜日と祝日を中心に1日2往復運行。全席指定で運賃のほか指定席特急券が必要です。また、事前予約すれば軽食やスイーツを楽しむことも可能。オリジナルグッズやドリンク、菓子などを販売する売店もあります。
花嫁のれんで華やかな鉄道旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ちなみに七尾線は今年9月で電化30周年を迎え、来年の3月まで記念のヘッドマークシールが取付けられます。また、和倉温泉駅、七尾関、羽咋駅、宇野気駅では限定スタンプ台紙を設置(当面の間)するなど、関連する取り組みも実施中です。

【JR七尾線】路線距離:59.5km 駅数:20 軌間:1067mm 電化:直流1500V

2021.10.01
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