北陸物語

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北陸の話。「福井県ってどんなところ?」

北陸物語案内人の若井です。
 
北陸のことをちょっとだけ深く知れる、そんな小ネタ情報シリーズ第3回。
お待たせしました福井県です。

かなり前に、福井の方と話をしていたら、「福井県って、東尋坊と永平寺くらいしかないんです」ってその方が言われ、「何をおっしゃいます! 東尋坊も永平寺も世界に誇れるものじゃないですか!」って熱く語ってしまったことを思い出します(笑)。

東尋坊は「輝石安山岩の柱状節理」と言う、地質学的には非常に珍しいところで世界中でもわずかしかありません。
永平寺は、曹洞宗の大本山。曹洞宗といえば禅宗で、厳しい修行の場としても有名で、国内はもちろん、海外からもたくさんの人が訪れる場所です。
その時はまだありませんでしたが、世界三大恐竜博物館の一つ、福井県立恐竜博物館もありますし、若狭町の水月湖の年縞(湖底の堆積物が年輪のように積み重なっているもの)は、地質学的年代決定での世界標準となっていますし、世界に誇れるものがこれだけある福井県はすごい!
ただ、その世界に興味がある人にはたまりませんが、そうでもない人にはその魅力がなかなか伝わらないのも事実。
実は福井の魅力って、年縞みたいに、積み重ねて出来上がってきたものが多いのかなって思います。

若狭地方は古くから朝廷へ食材を提供していた「御食国(みけつくに)」であったことからもわかるように、恵まれた食材を生かして、古くから都との交流が盛んだった土地。
また、敦賀は古代から渤海(ぼっかい)交易で栄え、また、敦賀に集められた米や物資を京都に運ぶために、敦賀と琵琶湖を結ぶ運河建設が何度も計画されたほど、物流の拠点として栄えました。これは「鯖街道」の起点だった小浜や三国も同じです。
盛んな人の行き来によって、福井にはさまざまな文化が積み重なっていったといえるでしょう。
歴史の表舞台に登場することも多く、それぞれの時代で歴史が大きく動いたきっかけがここ福井県で起こったことを挙げるとキリがないほど。福井県を駆けぬけていった歴史上の人物はそのまま日本歴史を語れるほどの面々。
文化人だって、古くは紫式部から近松門左衛門、解体新書の杉田玄白、近代ではいわさきちひろなど、こちらも福井県にゆかりのある人は数多。

前述の福井の方は、実はただただ謙遜していただけだったんですね。
そんな奥ゆかしい方も多い気がします。
ちなみに、全く個人的な見解では、福井の魅力は「そばがおいしいところ」です。
でも、普段は奥ゆかしい福井県民もそばの話になると突然饒舌になり、その深い見識を蕩々と語ってくれる方が多いのに驚きます。同じ福井県産のそば粉でも、「大野産が一番だ」とか、「丸岡在来(そばの種類です)が一番だ」とか、話がマニアックすぎて、自称そば好きの私でも全く付いていけなくなることもしばしば。
こう言う県民がたくさんいるから、適当なそばは出せない、だからどこで食べてもおいしいのかもしれないですね。
 
写真は、東尋坊/世界一の長さを誇る7万年・45mの年縞をステンドグラスとして展示する福井県年縞博物館/越前そばの里のおろしそば(いずれも福井県観光連盟提供)

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