北陸物語

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土用餅、ささげ餅、ささぎ餅、とびつき団子。

北陸物語案内人の若井です。

もうすぐ夏の到来ですね。
北陸って、冬は意外と暖かいって話を以前したことがありますが、夏は意外と暑いんですよ。関東の内陸部ほどではありませんが、真夏日や猛暑日の日も結構あります。

金沢では、そんな暑い夏を乗り切りため、打ち水をして涼を取ることなど、古くから根づいてきた暮らしの知恵がいろいろと継承されていて、「いいなぁ」って思わされることもよくあります。

それは暮らしだけでなく、食に関しても然り。
夏を迎えるしきたりが脈々と引き継がれています。
これは金沢に限りませんが、土用の入りには餅をついて食べる「土用餅」の慣わしがあります。

土用のうなぎがあまりにも有名になって、土用餅という言葉すら知らない人も多いかもしれませんが、その代表はあんころ餅。
土用にあんころ餅を食べると暑さに負けず無病息災で過ごせると言われています。

この土用餅、金沢や北陸では、ちょっと変わっているんです。
それが写真の「ささげ餅」で、塩味で煮たささげ豆を餅が隠れるくらい周りにビッシリとまぶしています。あんころ餅とは違い、こちらはほんのりとした塩味。
さっぱりとしていて、食欲が落ちる夏でもペロッと食べられます。
“夏バテ防止に栄養を付ける”には実に理にかなった食べ物といえます。

夏になるとスーパーや和菓子屋さんの店先に並ぶこのささげ餅。土用餅の風習は知らなくても、一度見たら忘れられない見た目と食べやすさから、「ああ、もうそんな季節か」と夏を感じて買って帰る人も多いのではないでしょうか(実は私もその一人でした)。

ちなみに、金沢では「ささげ餅」と呼びますが、富山県では「ささぎ餅」、福井県では「とびつき団子」などと、呼び名は変わりますが、ほぼ同じような餅があります。

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