北陸物語

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泉鏡花作品「義血侠血」の世界/金沢浅野川

北陸イメージアップ推進会議、倫代です。

金沢市出身の小説家「泉鏡花・室生犀星・徳田秋聲」をしばしば「金沢の三文豪」と呼びますが、そのうちの一人である「泉鏡花」ゆかりの場所をご紹介します。

鏡花の明治中期のは、妖艶で気丈な美女「滝の白糸/水島友」と御者「村越欣也」の奇想天外なラブストーリーです。

ヒロイン滝の白糸と村越欣也は、越中高岡で乗合馬車の御者と乗客として出逢います。その後二人は金沢浅野川の天神橋で運命的に再会し、白糸は法律家を目指す欣也に、彼の生活費を担う約束をし上京を決意させます。数年後、白糸は強盗を犯し捕えられ裁判にかけられます。白糸は裁判所で検事代理となって現れた欣也に裁かれ、二人はそれぞれに心中のように死を迎えます。

さて、二人の再会の場である「天神橋」は現在も浅野川に架けられています。

鏡花は、「天神橋での再会場面」をとても美しく描写していて、「磧(かわら)は凄涼(せいりょう)として一箇の人影を見ず、天高く、露気(ろき)冷やかに、月のみぞ独(ひとり)澄めりける」夜に、「吾妻下駄の音は天地の寂黙(せきもく)を破りて、からんころんと月に響けり」とあります。

現在の天神橋は「義血侠血」の時代から建て替えられていて鉄筋の橋ですが、その川下には歩行者用の木橋「梅ノ橋」があります。
「梅ノ橋」からは、月下に下駄の音が響きそうな鏡花の作風の趣きが感じられます。また梅ノ橋の付近の川沿いは(卯辰山に対し兼六園側)は「鏡花のみち」と名づけられ、ヒロイン「滝の白糸像」を見ることができます。

作品を読み進めていくと、金沢や高岡以外に「石動」「伏木」「大聖寺」など、北陸の地名が数多く登場し、明治期の北陸の様子を想像することもできます。

これからの時期は、浅野川付近はたくさんの桜に彩られます。
お花見のついでに「泉鏡花」ゆかりの場所にも是非お立ち寄りください



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