北陸物語

サイトメニュー

閉じる

メニュー

English

米粉の皮で餡を包んだ、「おだまき」/石川県宝達志水町

北陸物語案内人の若井です。

おにぎりみたいですが、これ、「おだまき」というお菓子です。
もちもちの米粉の皮で餡を包んだもので、能登半島の入口、石川県宝達志水町の名物です。甘さは控えめで口当たりもよく、粒あん、くるみ味噌あんなど定番のほか、さくらおだまき(写真手前)のように季節限定のものもあって、選ぶのも楽しいお菓子です。

来歴ははっきりとはしていないようですが、もともとは志雄町(現在の宝達志水町の一部)で作られていた郷土のお菓子だったようです。

ところで、この「おだまき」という名前から別の食べものを想像される方もいらっしゃるでしょう。
実は、「所変われば品変る」という例えではありませんが、同じ名前で各地に違う食べものが存在しています。
ざっと調べたところでは、関西ではうどんが入った茶わん蒸しを「おだまき蒸し」と言い、岐阜県や愛知県では小麦粉ベースの焼き生地で餡を巻いたシンプルなお菓子を「おだまき」と呼びます。さらに、宝達志水町に隣接する富山県氷見市にも「おだまき」というお菓子があり、こちらは写真で見る限りは、宝達志水町のものとほぼ同じ感じですが、形が三角形ではなく、俵型になっているようです。
いずれも古くから親しまれてきたもののようで、昔の糸を繰る「おだまき」(苧環、小田巻き)と呼ぶ道具に似ていることがその名の由来ということは共通しています。

「おだまき蒸し」はさておき、同じ中部で文化圏も近い岐阜や愛知の「おだまき」との関係性の有無や、氷見市と宝達志水町の形の違いなど、興味深いのですが、調べてもなかなか資料が見つからず。ご存知の方はいらっしゃいましたらぜひお教えください。

一覧ページへ戻る