北陸物語

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「北前船船主 大家家」、往時の繁栄を今に伝える/加賀市

北陸物語案内人の若井です。

北陸、いや、日本の近代化を語る上で、欠くことができないものに北前船があります。
「西廻り航路」といい、江戸時代中期から明治の中ごろまで大阪と東北・北海道を日本海経由で結んだ航路です。
北前船は単なる輸送船ではなく、寄港地で物資を売買しながら航海する商船で、商才に長けた船主は巨万の富を得ました。
北陸各地には、北前船で成功をおさめた船主や乗組員が住んだ裕福な村が点在し、その地を歩くと今でも当時の繁栄ぶりをそこかしこに見つけることができます。

そんな船主たちが暮らした村のひとつ、石川県加賀市大聖寺瀬越町を歩いてみました。
ここは同じ加賀市の橋立や、近くの福井県坂井市三国町という北前船にゆかりの深い観光地にはさまれ、ややマイナーな場所ですが、橋立町よりもさらに大きな財力を持っていたという広海・大家家の二大船主が住んでいた知る人ぞ知るスポットです。

大聖寺川に面して今も建つ大家家(写真上)は内部非公開ですが、その立派なたたずまいからは、往時の繁栄を容易に察せられます。
近くには竹の浦館(写真下の2枚)という地域活性&観光施設があります。とても重厚な木造の建物は、その二人の船主が地域のために寄贈した小学校だったもの。子どもたちの修学旅行代を負担したり、日本で最初といわれる舗装道路も作ったり、船主らは地域のために私財を惜しげもなく出していたそうです。

北前船主の多くは、このように公共投資など地域貢献に力を入れてきました。そのことで、北陸の基盤は整備され、今日の北陸の「暮らしやすさ」につながっていて、北前船に特別な思い入れのある人が多くいます。

「北前船のことを語らせると止まらなくなる」、そんな人が北陸にはたくさん居ります。

◎竹の浦館
http://www2.kagacable.ne.jp/~musojuku/

◎北前船は下記の「電子ブック 北陸物語vol.3 第一章 ニッポンを運んだ北前船」で詳しく紹介しています。
http://monogatari.hokuriku-imageup.org/ebook/index.html

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