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究極のエコ住環境「砺波平野 散居村」の歴史は室町時代から

北陸物語案内人の若井です。

砺波平野を見わたす散居村展望台に上がると、一面に広がる田園の中に、緑の小さな島が無数に散りばめられた風景が見てとれます。

このひとつひとつが「アズマダチ」という様式の民家を取り囲む屋敷林(カイニョと呼ばれます)で、室町時代にはすでにこの散村スタイルができあがっていたといわれ、その規模は日本最大級です。

屋敷林は防風、防雪林となり、伐った木は建材として使われます。屋敷内には古くから生活排水が直接田んぼに流れないように工夫した浄化槽のような仕組みもあり、西日が当たる窓辺には落葉樹を植えることで夏は涼しく、葉が落ちて日が当たる冬は暖かくなるなど、自然の摂理もうまく利用した先人たちの知恵が詰まった、究極のエコ住環境なのです。

実は2004年、台風により1万本以上の屋敷林がなぎ倒される甚大な被害が出ました。
手入れが大変なことなどから年々多くの屋敷林が伐採されてきた時で、地元では「これでカイニョがなくなる」と悲嘆したそうですが、その数年後に調査したところ、砺波平野全域で倒れた以上の数の木々が植えられていたことが判明しました。

この地域の住人のDNAには今もしっかりと屋敷林のある暮らしが刻まれ、次の世代へ引き継がれています。

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