北陸物語facebook ~シリーズ「2022年北陸のお花見!」 第8回~

北陸物語案内人の若井です。

今年こそ、お花見に行きたい!と思っている皆さんへ、北陸物語案内人のストックから印象深くて個性豊かな北陸の桜を、9回に分けて紹介しています。
第8回は、石川県(その3)ということで、「谷崎(たんざき)の桜」(珠洲市)、「健康ロード」(能美市)、「来迎寺」(穴水町)を紹介します。

兼六園のソメイヨシノがまだ蕾の頃、能登半島の先端近く、珠洲市で満開を迎えるのが「谷崎の桜」。海沿いの国道脇に生え、枝ぶりも見事です。能登のシンボル・見附島を望む高台にあり、海を背景にたくさんの花をつける姿はとても絵になります。例年、3月中旬に咲きはじめ、下旬に見頃を迎えます。品種はオオシマザクラとカンヒザクラがかけ合わされたものだとか。開花するとSNSにたくさんの画像がアップされ、地元ではこの時期、アイドル以上の人気ぶりです。

旧北陸鉄道能美線の廃線跡で「健康ロード」と名付けられた自転車優先道路には、約10キロ、約2000本ものソメイヨシノの並木が続きます。延々と続く桜ロードをサイクリングするのは爽快で、特に散り際の花吹雪の中を走るのは最高です。例年の見頃は4月上旬〜中旬。

石川県穴水町にある来迎寺は、創建814年という真言宗の古刹で、県の名勝に指定された庭園があります。例年、4月下旬〜5月中旬頃まで、平家物語にも登場する武将・長谷部信連(はせべのぶつら)ゆかりの菊桜の花が咲きます。ライコウジキクザクラといい、石川県の天然記念物指定されています。菊桜は花びらが何百枚もある花が特徴で、この桜は多いものでは300枚以上の花びらがあるそうです。
菊桜は、全国的にはあまり馴染みがないかもしれませんが、石川県や富山県には比較的多く、能登半島には県の天然記念物に指定された菊桜が5種類ほどあります。たわわに実った果実のように、まん丸くてモフモフした花はとても愛らしく、印象的です。菊桜やのとキリシマツツジが咲く初夏の能登半島は、芽吹いたばかりの新緑も加わって色彩があふれ、行く先々でワクワクするような風景に出あえます。