北陸物語facebok ~東大寺二月堂と深くゆかりある「若狭神宮寺」~

北陸イメージアップ推進会議、倫代です。

若狭神宮寺は714年に、若狭彦神社を構成するお寺「若狭比古神願寺」として創建されました。鎌倉時代に「若狭彦神社別当神宮寺」と名を改めました。

毎年3月2日は、若狭神宮寺の神事「お水送り」が行われる日。
神宮寺でさまざまな儀式を終えたあと、少し離れた遠敷川(おにゅうがわ)の淵「鵜の瀬」で、奈良の東大寺へお水を送ります。

遠敷川から東大寺まで水脈が通っていると伝わっていて、神聖な水は10日間かけて東大寺に送られます。東大寺二月堂には「若狭井」と呼ばれる井戸があり、修二会の儀式の中で、若狭からの神聖なお水を汲み上げるのです。

伝説として、
「その昔、東大寺に全国の神々が集まり修二会を行ったところ、若狭彦神社の遠敷明神だけは釣りをしていて遅れて参上しました。遅刻のお詫びとして、ご本尊にお供えする霊水を若狭から送ることにしました。遠敷明神が祈ると、二月堂から白と黒の鵜が飛び出し、そこから霊水が湧き出しました」と語られています。

若狭神宮寺は東大寺ととても関りの深いお寺です。
東大寺の修二会が話題になった時には、是非、若狭彦神社・若狭神宮寺との深い歴史と、名水で知られる鵜の瀬のことも思い巡らせてください。
今年のお水送りは、一般の参加は中止となりましたが、来年こそは皆で松明行列ができることを祈ります。

・若狭神宮寺
 福井県小浜市神宮寺30-4 
 ※本堂は、朝倉義景が再建したものです。

写真提供:(公社)福井県観光連盟

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