北陸物語facebook ~渋沢栄一と北陸の関係~

北陸物語案内人の若井です。

NHK大河ドラマ『麒麟が来る』に関係して明智光秀に関係する北陸のスポットを何度か紹介してきましたが、新たな『晴天を衝け』の主人公・渋沢栄一と北陸の関係はどうでしょうか?

渋沢栄一はご存知の通り、「近代日本経済の父」とも呼ばれるように、江戸末期から明治の激動期に、日本の産業経済の礎を築いた人物。彼が創業した会社名をたどって見るだけでも、その功績の大きさを容易に知ることができます。

では、北陸と渋沢栄一との関係は? 明治から大正にかけ、日本国内における人口や経済的なポジションが今よりも遥か上位を占めていた北陸地方。直接、間接的にさまざまな関係があったと思われますが、特筆しておきたいのが浅野総一郎との関係ではないでしょうか?

浅野総一郎は、「京浜工業地帯の父」「セメント王」との呼ばれる日本の実業家。富山県氷見市の医師の長男として生まれるが、医者になることを嫌い、商人も目指すも富山ではうまくいかず、明治4年、23歳の時に上京。その後も紆余曲折しつつ、日本の近代化に大きな功績を残し、一代で財閥を作り上げた人物。この浅野総一郎の後ろ盾となっていたのが渋沢栄一でした。さらには同じく富山県の出身で安田財閥の祖・安田善次郎も浅野総一郎を支えていました。

ちなみに、浅野総一郎は、残り物や要らない物を再利用して商売に結びつけることに長けていたようで、今で言うところの3R(リユース、リデュース、リサイクル)の天才だったみたいです。浅野総一郎を主役とした大河ドラマも観てみたくなりますね。

さて、浅野総一郎の功績として富山県で真っ先に思い浮かぶのが、庄川に造られた小牧ダムではないでしょうか。電力の重要性を感じていた彼は、庄川で発電した電気を太平洋側に供給するという、当時としては大規模な計画を立てていました。そして出来上がったダムは、1930年の完成当時は「東洋一」の高さを誇りました。

現在、このダムは土木学会の土木学会選奨土木遺産に認定、登録有形文化財と近代化産業遺産に登録され、近代化に貢献した建造物としてトリプル評価がなされています。四季折々美しい庄川峡を行く人気の庄川遊覧船。この遊覧船が運航されているのは小牧ダムの上流部分。日本の近代化を推進した人々へ思いを馳せつつ、遊覧船に乗船してみるのも一興です。

渋沢栄一と北陸の関係は、引き続き調べていこうかなと思っています。