北陸物語

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雪景色が似合う名城 “丸岡城”/坂井市

北陸物語案内人の若井です。

江戸時代、もしくはそれ以前に造られて今も残る天守は、全国にわずか12しかありません。そのひとつが、福井県坂井市にある丸岡城です。
はっきりとした記録は残っていませんが、柴田勝家の甥・柴田勝豊が1576年に築城した時の天守という説が有力で、12天守の中でも一番古い可能性があるそうです(建築様式は一番古いものと言われます)。
時代は明治に移って廃城となり、民間に売却され、天守以外の建物は解体(一部は移築)されましたが、この天守だけは奇跡的に残りました。
全国にあった天守の多くは、同様に廃藩置県により売却されたり、太平洋戦争の空襲で焼失してしまい、現存しているものはたった12しかないのです。
解体も空襲も免れた丸岡城でしたが、1948年(昭和23年)に起きた福井地震で倒壊してしまいます。しかし、1955年には元の建材を約8割使用して元通りに修復されました。波乱万丈な歴史を刻んできた天守なのです。

さて、この丸岡城の一番といってもいい特徴は、屋根瓦だそうです。
現存天守で唯一、石瓦で葺かれていて、重厚な石瓦をまとった姿が、丸岡城を印象付ける武骨ながらも優美な佇まいを作っています。
石瓦は積雪や風に強く、日本海側の気候にマッチしているために採用されたとか。
石は足羽山で採掘された笏谷石を使用しています(修復などには石川県小松市で採掘される滝ヶ原石も使用)。
ほかにも「腰庇」という石垣の上に天守を囲むように設置されたカバー状の庇など、雪国ならではの特徴がみられます。

桜が咲くころもいいですが、雪国の名城は雪景色が似合いますね。

(写真提供:福井県観光連盟)

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