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大野庄用水の水をふんだんに取り込んだ庭園が見事 “野村家”/金沢市長町武家屋敷跡

北陸物語案内人の若井です。

金沢の長町武家屋敷跡では冬の風物詩・こも掛け作業が始まりました。これが始まると冬の到来を実感します。

この界隈は、かつて加賀藩の中級武士が住んでいた場所で、今も美しい土塀が続き、往時をしのばせてくれる場所。
武家屋敷跡で唯一公開されているのが「武家屋敷跡 野村家」です。

土塀や古木、曲水の一部以外は、後に北前船の豪商の屋敷を移築したもので、藩主を招いた上段の間は見ものです。
また前を流れる大野庄用水の水をふんだんに取り込み、2段に設えられた曲水庭園が実にみごとで、濡れ縁に腰を掛けて足元に迫る曲水を眺めていると、時が経つのを忘れてしまいそうです。

これからの時期、お庭に雪が積もるとその美しさは倍増します。
ぜひ、「静寂の中、寒さをこらえて濡れ縁からじっと眺めていただきたい!」と言いたいところですが、風邪をひいてはいけませんので、二階の暖かい茶室からお茶と干菓子をいただきながら眺めることをおすすめします。

野村家は2009年に発行された、外国人観光客向けガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星となり、米国の庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」誌の日本庭園ランキングでは3位に選ばれるなど、実は世界的によく知られ、ここを目当てにやってくる外国人旅行者も多いです。

ところで、この界隈にはこの野村家以外にも、大野庄用水の水を取り入れた曲水庭園がいくつかあり(いずれも非公開)、そのようなお庭があることで、夏はホタルが飛び、四季折々に愛らしい鳥がやってくるなど、金沢きっての繁華街に隣接しているにもかかわらず、長町武家屋敷跡には豊かな自然があり、訪れた人の目を楽しませてくれます。

金沢は街なかでも豊かな自然があると言われますが、このような庭園の存在もその一助を担っているんです。

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